【スグルのリアル体験 最終話】〜 用務員としての最期の願い 〜
- 2026/02/19

そしていよいよ、「学校用務員」の制度改革が始まった。
俺がこの小学校に赴任して5年目のことだった。
これまで学校用務員は、小・中・高・特別支援学校に常駐し、児童生徒の安全を第一に、
営繕や環境整備、先生たちの手助けなどを担ってきた。
各校に1名から2名、子どもたちや先生方にとって欠かせない存在だったと思う。
しかし制度は変わった。
10校前後をひとつのエリアとし、代表校に用務員を集め、そこから派遣する形になったのだ。
そのとき俺は直感した――
「俺の役目は終わったのかもしれない」と。
学校には、それぞれの文化や歴史がある。時間をかけて生まれる信頼や愛着があってこそ、
子どもたちに寄り添った仕事ができるのではないか。
そう思うと、この改革はどこか切なく感じられた。
そして4年後、俺は学校現場を去った。
今も現場で頑張っている仲間たちがいる。
彼らには「希望」を持って歩んでほしいと、心から願っている。
――そして今。
俺は「私が幸せ、周りが幸せ、そして世界に広がるように」をモットーに、新しい道を歩んでいる。
【神聖幾何学】フラーレンの代表として、ひとり一人が“恒星的生き方”を実現できるよう活動しているのだ。
人はなぜ生まれてきたのか。
家族を持ち、日々を暮らすためだけなのか?
いや、もしかしたら誰にでも「使命」があるのではないか。ふとした瞬間に、それに気づくときが訪れるのではないか?
教育の現場で学んだ
「先生が教え、生徒が学ぶ」のではない。先生も生徒も、お互いに学び合っている。
学ぶとは、自分の使命に気づくこと。
それは学校だけに限らない。
出会う人、手に取るもの――そのすべてに、使命へとつながるヒントが隠されているのだ。
人生100年時代。
時間は有限だ。
だからこそ、
「人生の最期の瞬間」、自分自身が納得できる生き方をしてほしい。
俺はそう強く願っている。

