【スグルのリアル体験51】 〜 親友との再会、そして思わぬ光景 〜
- 2025/08/28

その人物とはーー
俺が学校に勤めだして3年目に出会った、親友だった。
当時、彼は小学校5年生の担任。冷静さと熱さを兼ね備えた指導ができる教師で、
校長先生や地域・保護者・生徒たちから
**〝伝説の教師〟**と呼ばれていた。
俺より10歳上だったが、初めて会ったときから不思議と意気投合した。
プライベートでも二人で飲みに行き、
旅行にも行き、学校の未来を熱く語り合った。
そんな友だ。
ーーー
初顔合わせの会場で、ふと視線をやるとーー
〝あっ!〟思わず声が出た。
二人とも顔を見合わせて、〝ニンマリ〟。
その瞬間、自然と頭に浮かんだ。
「きっと、この学校でも二人で協力して、色んな苦難を乗り越えていくんだろうな」
きっと、彼も同じことを思ったに違いない。
ーーー
親友、**伝説の教師〝安永先生〟**は、
この春から教務主任となり、また同じ学校で働くことになったのだった。
俺と彼は早速、この学校の状況をじっくり把握することにした。
校舎内の安全性。職員や児童の様子。
もちろん俺は〝学校用務員〟としての仕事を中心にしながら、
学校全体のサポートにも積極的に関わっていくつもりだった。
お互い当然のように協力し合うことになった。
ーーー
滑り出しは順調だったーーと思っていた。
だが、ある日。
安永先生が言った。
「この学校…いろいろ問題や課題があるみたいだよ」
その一つがーー
高学年の〝不登校〟の児童の存在だった。
毎朝、教頭先生がその児童を迎えに行っていたという。
今後は、教頭先生からの引き継ぎで、安永先生が迎えに行くことになった。
さらに、校長先生が俺に声をかけてきた。
「スグル先生も一緒に行ってください」
俺は即答した。「もちろん、行きます」
ーーー
そして、その朝。
俺と安永先生、二人でその児童の家へ向かった。
静かな住宅街を歩きながら、俺たちは顔を見合わせて小さく笑った。
「まさかまた一緒に、こうやって子どもに関われるとはな」
「ほんとだな。スグル先生、頼りにしてるよ」
そんなやりとりをしながら、目的の家に着いた。ドアが開いたーーその瞬間、俺は言葉を失った。